実は８月頭に平日だというのに、この間書いたダックスのモモコちゃんの他に、常連のポチ君と今回初めてのお預かりをすることになった、チワワのももこちゃん１１才メス、れもんちゃん７才メス、プードルのみなみちゃん２才メス（一家族）合計５名様も２日位重なってしまいました。

　これが全部別のお宅だったら預かりは無理だったのですが、３名様一組のお客様がいたので助かりました。しかも３組のお客様の名字が全て同じで、しかも同じ名前のももこちゃんがいたので名前を呼ぶときはお互い勘違いをしていたようです。

　うちは大型犬でもかなり広いサークルを使い、その中にクレートやベット、トイレなどを置き、布などで覆い一個室のような作りにしているので(個室と言えばたいそうなイメージがしますが、、、、、）、三組以上の預かりは厳しいんです。

　今回の３名様は一度もご自宅から出したことが無い、ということでしたので私もどんなアンバイか見てみたく、お泊まりする前に一度うちに遊びに来て下さいました。

　ももこちゃんは黒白のチワワで茶色のれもんちゃんのお母さんだそうです。

　ももこちゃんは他二名よりはちょっくら大きめなので、一匹のみでクレートに入り、他二名様は極小なのでビトンの御犬様用クレートに一緒に仲良く入ってきたのですが、最初誰一人出てこようとせず、せっかくももこちゃんだけが出てきたのですが、地声のでかいワダスの声にエライびっくりしたようで、クレートにダッシュで戻り、近づいただけでウーと唸られ、二度と出てこようとはしませんでした。

　プードルのみなみちゃんだけがおっかなびっくりでしたが、あちこち探検したり、ごあいさつにもきてくれ、犬種と持って生まれた性格もあるのでしょう、とてもフレンドリーで、預かって比較的早い段階でちょこちょことお愛想をふりまきに私の所にやってきました。

　れもん様と言いますと、クレートの中で一人ひたすら固まったままでしたので、お父さんが中から出してずっとダッコしていたのですが、初めての知らぬところで、恐怖で首すら動かせないようなアンバイでした。かなりの重傷です。

　れもんちゃんは極度の恐がりのせいか、時々うちでも噛みつくときがあるそうです。ですがここまでの恐がりですと恐怖の絶頂までたどりつくと人間もそうですが、噛みつく余裕すらなくなる子が多いんです。五日間のお預かりでしたが、実際一度もそんなそぶりもみせず、ダッコするときも置物を扱っているような感じで、来たとき私がダッコして入り口のベットに置いたのですが、丸一日そのままの向きで、首すら動かしている形跡が無い状態です。非常に気の毒でした。

　結局初日はみなみちゃんすら、みんなのただならぬ緊張が伝わったようで誰一人サークルのドアを開けっ放しにしても出てきませんでした。オライの風太さんもただならぬお姉様方の緊張を察知したのか、入り口で様子をうかがっただけで、ももこ様からウーと唸られたので、一度もお邪魔しようとは思わなかったようです。

　次の日れもんちゃんは入り口のベットからこの写真のように一番奥の隅に身柄を移動したようでしたが、そこから丸二日間も固まった状態が続き、おしっこは初日の夜中にベットにしていたようですが、その後もしているかどうか確認できず、段々心配になってきました。

　ですがおもしろいことに、普通ここまで緊張する子はごはんはもちろん食べるはずがないのですが、ところがどっこい！ごはんを近くに置くと私が見ているところで首だけ起用に伸ばして亀のようにバクバク食べるんです（笑）ウンチは結局一度も出ませんでしたが、食べている姿を見て少しほっとしていました。

　普通の子は三日も預かると段々本性が現れてきます。この三名様も全員良い意味で三日目にして見違えるようになり、二日目あたりからサークルの入り口でみんなに話しかけたり何度もしているうちに、みなみちゃんは最初からよってきましたが、ももこちゃんは目が合う度に唸られていましたが、みなみちゃんをなでなでしていたら、自分もなでてと、ももちゃんも頭を私に預けてきました。

　やった～と嬉しさのあまりずっとなでていると、又もやウーと唸られましたが(笑）、４日目には私がいる隣の部屋までやってきて、膝の上にまで上がるようになり、一切唸ることもなくなりました。

　れもんちゃんはやっと３日目ごろから私が名前を呼ぶとこっちを見てくれるようになり、首がやっと動くようになり、４日目にはやっとウーと唸るようになり、意思表示まで出来るようになりました。

　ウンチが出なかったので飼い主さん宅に戻った次の日に電話して聞いてみると、帰ってすぐに出たそうで、やっと預かりが終わったような気分になりほっとしました。

　れもんちゃんもあともうちょっとで慣れてくるような感じでしたので、これに懲りずに練習も兼ね、また来て下さいね。色々ありがとうございました。