今度こそ今日はこの可愛いい娘のお話をします。

　こちらのボーダーコリーのクルエラちゃん（クーちゃん）は、山形市長谷堂にあるフェアウェイペットメモリアルパークの看板娘で、１２歳と結構お年を召していらっしゃるが、このように見た感じはとっても若いべっぴんさんだ。とにかくかわいい！

　去年の１０月から月１，２回のペースでうちを使って下さり、数日前にもクーちゃんを預かっていました。もういまではかなりの常連さんです。いつもありがとうございます。

　こちらのクー様はとにかく頭が良く、飼い主さんも最初におっしゃっていましたが、新しい場所などにくると最初にくまなく巡回してまわるそうですが、その時一回だけでだいたい物がどこにあるか、いたずらできそうな物などを頭にすべてインプットできるそうで、人がついているときは絶対いたずらしないが、いなくなると必ずやるので注意して下さい。と言われておりました。

　とにかくクー様が来たときには必ず何か事件が起きる！でも珍しく前回来たときには何もなかったな。ほとんど私の不注意からおきているものばかりなのであります。ごめんなさい。

　私は一発目にあってはならぬ事をやらかしてしまった！隣の人が回覧板を持ってきてくれて、ヘラヘラとクーちゃんを出していた事も忘れアハハオホホと長い間くっちゃべってしまい、途中風太が中でワンワン騒がしいので、「何したアンちゃん？」と中に入るとクーちゃんの姿はなく、うちは犬を自由に遊ばせるような預かりをしているので、入ってほしくないところ（危険な場所）台所と階段の下にゲートをしてお客さん犬がきているときには必ず通れないように閉めておくのです。

　ところが閉めてあったはずの台所のゲート向こうに風太のケツが見え、私に風太は早く来い！と合図しておりました。いやな予感は的中で、勝手口の手前にも普通のドアがあるのですが、そこもクーちゃんは開けたようで、最初私がどちらの扉も閉め忘れたのだと思っていました。

　勝手口においてあったゴミ袋をあさっておいででした。最悪なことに鮭のザッパ汁の食いカスを捨てていたのですが、一番食べてほしくなかったでかい骨の部分をやはりきれいにたいらげておりました。

　小型犬でしたら腸などにつまり、いつまでもケツの方から出てこない場合は開腹手術になっていたかもしれません。子犬などで誤飲による開腹手術をよく耳にします。

　クーちゃんは大きいので腸には詰まったりしないかも、とは思いましたが飼い主さんにもその日のうちに電話で謝り報告し、もし動物病院にかかる場合は当然こちらでお金をお支払いしますので、とお話させてもらいましたが、結局クーちゃんを送り届けた後も、何事もおこらなかったようで本当によかったでした。

　ザッパ汁のアラを食べた次の日に、どうしてもやっぱり昨日は私はドアを閉めていたいたはずだ！と思い、試しにゲートも閉め、勝手口の入り口のドアも閉めて私はそ～といなくなってみると、クー様はすぐさま行動を開始したのです。

　まずはゲートを前の手で一こすり、二こすりしただけでいとも簡単にゲートは開き、次にその奥のドアに迷わず進み、のれんでよく見えなかったのでそ～っと奥まで行ってのぞいてみると、そこにはさっきから風太さんがクーちゃんに「やめろ！」とワンワン注意していたみたいで、このオライの息子様は自分はなんとしてでも盗み食いをしようとするくせに、他のワン様に対してはいっちょ前に厳しく注意して、私にちくいち報告なんぞしてくるのであります。

　そしてクーちゃんはいとも簡単に後ろ両足で二本立ちになり、両手で体重をかけ一発でドアを開けました。思わず「スゲｴー！」と言ってしまいましたが、本当に頭のよい子です。このタイプのドアが一階に４カ所あるので、私が開けているところを見ていて学習したのでしょう。今まで色々な子を預かってきましたが、部屋のドアまで簡単に開けた子は初めてでした。

　ゲートは必ずロックすれば絶対入れないので今度はどんなワン様がきてもロックするようにしています。そういえば前にも大型犬の子がクーちゃんの方法でいとも簡単にゲートを開けたことがありました。

　と意気込んだ後もいつだか忘れましたが、クーちゃんがきた時、嫌いな夕食を作るべ！と気合いを入れる為に一杯やりながらチブン良く水前寺清子の３６５歩のマーチなどを歌っておりましたところ、何やら後ろの方からシャリシャリと音が聞こえ、このときクーちゃんはサークルにしまっていたはずだ、と勝手に思い込んでおりました。

　ところがハタと気がつき、そういえばクーちゃんしまうの忘れてた！と後ろののれんを開けてみると、そこには仲良く二人のケツだけがこちらの方を向いており、ちょっと高いところに置いたはずの白菜をクーちゃんは背伸びをしてシャリシャリと無心に食べていたようで、クーちゃんがボロボロと下に落とした白菜のカスをきれいにバッキュームカーのごとく風太が食べておりました。

　あまりにも大人しかったので勝手にサークルに入れて休ませていたと勘違いしてしまいました。

　なんともすばらしい連係プレーで、思わず笑ってしまいました。報告書にも書きましたが、後でフェアウェイさんにクーちゃんを送り届けた時に報告すると、ご自宅でも色々な野菜をテイスティングしているらしい（笑）

　ちなみにクーちゃんは一番おいしい上のやわらかい部分だけを食べていたらしく、三分の一位上の部分だけがなくなっておりました（笑）

　その後もオライの風太さんはクーちゃんにくっついていれば何か良いことがあるかもしれないと学習したようで、どんなに風太が爆睡していてもクーちゃんが動き出せばどこへでもついていくようになったようです。

　頭の良いクーちゃんが来てくれてから、私ももっと気をつけなければならないことを思い知らせてくれたようです。

　懲りずにまた来て下さいね。いつもありがとうございます。