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時森 ししん
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新海誠ワールドの原点とも言われる劇場アニメーション「秒速5センチメートル」
公開から18年たった今も、日本のみならず世界中から愛されている不朽の名作である。
自分は、恥ずかしながら、2016年に大ヒットした「君の名は。」で、新海誠監督のことを初めて知り、その年の12月、ムービーオンやまがたにて、「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」「星を追う子ども」など、それまでの新海作品を特集上映した。
その時、改めて、新海誠の世界観や心象風景に触れたような気がしたのを、鮮明に覚えている。
実写化の監督は、34歳の奥山由之氏。
昨年公開した、彼の「アット・ザ・ベンチ」を観た時の自分のブログに綴ったコメント。
『喪失感が大きいほど、その対象の存在の愛おしさが再確認できる。
別れることが悲しいほど、これまでの幸せを感じることができる。
失うことや別れることで、それまでの幸せな時間を改めて知れる。』
そんな２人がコラボした映画は、化学反応で増幅され、心に残る映画となった。
どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか…。
いつか、どこかで、あの人に届くことを願うように。
大切な人との巡り合わせを描いた、淡く、静かな、約束の物語である。
ねぇ、秒速5センチなんだって。
桜の花の落ちるスピード。
山崎まさよしの「One more time, One more chance」のメロディーが、アニメ版でも実写版でも、物語を深化させてくれる。
是非、映画館で観て欲しい映画である。
「秒速5センチメートル」
ムービーオンやまがたにて、上映中！
元記事：https://ameblo.jp/stokimori/entry-12939438062.html
