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日記アーカイブズ
時森 ししんさんの新着日記
先日、恩師の訃報が山形新聞に掲載されていた。
山形市立第四小学校の器楽部の創設者であり、自分に、生まれて初めてクラシック音楽の素晴らしさを教えてくださったのが松田末五郎先生である。
合わせて、自分の小学二年生と三年生時の担任の先生でもあった。

ご逝去されたのは2025年5月20日(火)、享年94歳。
5月23日(金)、セレモニーハート篭田でのご葬儀だったが、自分は既にアポイントが入っていた為に、前日の5月22日(木)の午後、ご焼香に伺ったのである。
会場には、クラシック音楽が流れて、末五郎先生らしいと思った。
喪主の松田道雄さんご夫妻とも、ゆっくり話ができた。
先生は、教師をご退職の後も、幼児教育の場で過ごされ、音楽も生涯に渡り愛された。
ただ、75歳を過ぎた頃から視力を失い、大変だったとのこと。
松田道雄さんは、以前は、東北芸工大で「駄菓子屋楽校」をテーマに活動されており、ダイバーシティメディアの前身のケーブルテレビ山形時代に、「トーク番組・今日とは違う、世界がある。」にも出演いただいた。
現在も、尚絅学院大学の教授であり、人文社会学を教えておられる。
その奥様は、自分のサラリーマン時代(山形県経済連)の初めての上司である田中重徳さんの妹さんであり、葬儀の前日であったが、お二人とは多くの話をさせていただいた。
さらに、そこに田中さんの奥様もいらっしゃり、伊達城の田中家まで話題が広がったのである。
ご縁というのは不思議であり、末五郎先生とのご縁、ご子息道雄さんとのご縁、その奥様姉妹とのご縁、そして自分の大好きだった上司の田中重徳さんまで繋がるのである。

3年生で器楽部に勧誘され、自分が小学4年生後半に与えられた楽器はコルネット。
トランペットとは似ているが、少し太った感じの楽器である。
調べると、トランペットとほぼ同じ音だが、より機動力があるとのこと。
その後、父は自分を東京銀座の楽器店に連れて行き、自前のコルネットを買い与えてくれた。
その黄金色の自分だけの楽器に、心を奪われたのを鮮明に覚えている。
日本の最高の楽器店で本物を手に取る。
それが父の教育だったと気がつくのは、それから何年も経ってからである。

小学4年時の発表曲は、ムソルグスキーの『展覧会の絵』
楽曲のモチーフとなったのが、キーウの黄金の門である。

小学5年時の発表曲は、ビゼーの『アルルの女』


小学6年時の発表曲は、スッぺの『詩人と農夫』
その楽曲が生まれた背景を、よく目を瞑り想像させられた。
そのイメージトレーニングが、どれだけ今の自分のベースになっているか…。
感謝である。

当時、自分と一緒に先生から教えを受けた、旧姓の西村慶子さんと清水茂子さんへ連絡をした。
山形に住む、茂子さんは葬儀会場へ駆けつけたそう。
あれから55年が過ぎたが、自分たちが音楽が大好きなのは、松田末五郎先生の文化的DNAの植え付けであろう。
そこから、自分はきっと、想像するのが大好きな人間になったと思う。
感謝しかない。
松田末五郎先生へ哀悼の誠を捧げ、ご冥福をお祈りいたします。
合唱。
元記事:https://ameblo.jp/stokimori/entry-12905531810.html