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日記アーカイブズ
時森 ししんさんの新着日記
2019/11/03 15:04:20
自分史に刻まれる映画「マチネの終わりに」
スクリーンに映し出される東京、パリ、ニューヨークの街並み…それに包まれるように、二人の物語が綴られていく。
「幸福の硬貨」が流れる中、未来は過去を変えていく。

原作の平野啓一郎氏は、出会ってから6年の間に、わずか3度しか顔をあわせることのなかった2人の珠玉の感情のカタチを、「ページをめくる手が止まらない」小説ではなく、「ページをめくりたいけどめくりたくない、ずっとその世界に浸りきっていたい」ような小説…「マチネの終わりに」をもたらした。
1999年に、23歳で芥川賞に輝いた平野作品の初の映画化である。
「容疑者Xの献身」「アマルフィ 女神の報酬」などで、福山雅治や海外ロケを熟知している西谷弘氏が監督を務める。

福山雅治演じる世界的なクラシックギタリスト蒔野聡史。
デビュー20周年を迎えた今、自分の音楽を見失い苦悩する。

知性と正義感を持った優秀な記者で、繊細な感性を併せ持つ。
日経アメリカ人の婚約者(伊勢谷友介)がいる。


その空気感や香り、風土や歴史に培われたリアリティを、不思議に感じてしまう映画であり、その様々な空間と、過去・現在・未来と続く時間の流れが、ゆっくり心に浸透していくのだ。
いや、むしろ空間や時間のリアリティよりも、それらを凌駕する二人の刹那的な葛藤が心を揺さぶるのである。


ひとつの恋愛の中で、出会いと別れを繰り返しながら、それそのものを熟成していき、昇華したいという衝動を抑えきれない。
観客も同様な気持ちになる。



蒔野のニューヨークでの復活コンサート。マチネの終わりの時…。
「マチネ」とは、もともと「朝」という意味。
それを、今は午後の「昼公演」という意味で使われている。
午後3時か4時というのは、なんとも言えない時間だと原作の平野氏は語る。
「これからどうしようかな」
その決断が、その日を終わらせるエンディングに向かわせていく。

それだけで、今日を生きられる。
劇中のこの言葉が、最後まで通底している…そんな心にしみる物語である。元記事:https://ameblo.jp/stokimori/entry-12541826989.html