1969年のハリウッドは、大きな過渡期を迎えていた。
タランティーノ監督作品「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が公開中である。
レオナルド・ディカプリオ演じるリック・ダルトンは、落ち目のテレビ俳優。
ブラッド・ピット演じるクリフ・ブースはスタントマン。
時代は、そんな2人を必要としなくなっていく。
一方で、彼らとは対照的な、「ローズマリーの赤ちゃん」を大ヒットさせたロマン・ポランスキー監督と、新進気鋭の女優のシャロン・テートの夫妻が、リックの隣家に引っ越してくる。
そして、8月9日の朝、シャロン・テートはポランスキー邸で殺害される。
しかし、タランティーノは、今回の映画では、違う結末を描いているのだ。
タランティーノ監督の願望なのである。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は、クェンティン・タランティーノ監督の思い出や歴史を基にした、彼の物語だからこそ、1シーンごとに思いが刷り込まれており、見応えがある。
まさに、ハリウッドのある1日を振り返っているのだ。
今回の映画に出てくるシーン。
1969年へのタイムスリップが楽しめる、
「カサ・ヴェガ」
1956年に創業した老舗のメキシコ料理店。
「ムッソー&フランク・グリル」
ハリウッド最古のレストラン。
今年で創立100年を迎えるこの店は、チャーリー・チャップリンからFスコット・フィッツジェラルド、ジョニー・デップまで魅了してきた。
1963年にサンセット大通りにオープンしたシネラマ劇場。
1938年にオープンしたアール・キャロル・シアターは、1968年に改装されアクエリアス・シアターに生まれ変わった。
様々な当時のハリウッドが登場する。
そこには、ハリウッドの街を、悩みながらも謳歌する、俳優とスタントマンの2人組。
胸が踊り、未来が開ける映画である。
タランティーノは語る。
「アメリカン・クラフティ」みたいにしたかったんだ。ジョージ・ルーカスが高校を卒業した1962年の夏、田舎町の若者たちが車でクルージングする、あの土曜の夜を切り取って見せたように、僕は1969年のハリウッドの3日間の彼らを切り取ることにした。」
アメリカン・グラフティーは、自分の大好きな映画である。
香りや匂いが、とても似ていた。
是非、自分達が生まれた頃、幼き頃に、戻って欲しい。
きっと、何かを見つけられるはず!
元記事:
https://ameblo.jp/stokimori/entry-12526203409.html