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日記アーカイブズ
時森 ししんさんの新着日記
とても心に刻まれる映画だった。
濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」も、これまでの映画とは違った独特の世界観を覚えたが、今回の「急に具合が悪くなる」は、まるで違う視点から、この世界の構造や本質を見せてくれた。

第72回カンヌ国際映画祭の最優秀女優賞を受賞した、ヴィルジニー・エフィラと岡本多緒が演じる、理不尽で限界がある現実の日常の中で、「希望」を呼び起こす、優しく思いやりに満ちた映画である。



突然の出会いは、偶然であったのか?
出会いから始まる新しい物語は、必然?


劇中劇である「近づいてみれば、誰もまともな者はいない」では、どのようにしてイタリアで精神病院が廃絶していったのか?
「不可能なものは不可能です。でも、可能になるまでは、です。」と、マリー=ルーの問いに、真里は答える。



相手に寄り添う介護法の「ユマニチュード」について語り合い、社会構造の穴や限界のある現実社会から抜け出す方法について、夜を徹して話が尽きない二人。
短い時間の中、唯一無二の親友同士になっていく。

残り僅かな人生の中での奇跡的な、運命的な出会い。
社会構造、病気、資本主義、賃金、格差、貧困などの限界の中で、既成概念に囚われないことこそ「希望」が生まれてくるという奇跡を問うた作品になっているのだ。
見つめる、触る、話す、そして立つ。
生きることの意味。
素敵なシーンも山ほど。
カップラーメン食べただけなのに…最高☆
映画を観た次の日も、ずっと考えさせられる「急に具合が悪くなる」を思い返してしまう。



また、主演の岡本多緒さんは、山形国際ムービーフェスティバル(YMF2024)に参加された最終ノミネート映画監督でもある。
YMFで女優賞を受賞した高石あかりさんも、岡本多緒さんも、山形国際ムービーフェスティバルに関わった方々が大きな飛躍を遂げられており、とても感激している。

映画「急に具合が悪くなる」は、現在、ムービーオンやまがたにて上映中!
是非、人生の中で、観ていただきたい1本である。
元記事:https://ameblo.jp/stokimori/entry-12970949058.html
























