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トワルさんの新着日記

2014/04/28 18:51:39
美とは・・・27
ひでさんのつぶやき



先週は流行の変化について書いてみました。

今回は時代背景も考えながらさかのぼってみたいと思います。



お断りしておきますが、ファッション史とは別なるものです。私の個人的推察

によるものです。独り言です。



日本では奈良時代頃までは唐の影響と思われる服装が有ったり、形の自

由さが感じられる装いが見られるのですが、平安時代に入ると、それが無く

なっています。男性も女性も決まり事とともに身分を表すものと成っていっ

たようです。


その後は形の変化とか流行的な動きがしばらく見受けられません。制服化

している様です。


それが現代まで慣習的に引き継がれているのが、神道の衣冠や十二単

衣、僧侶の服です。職業や立ち場を表す象徴として残っていますね。



ではヨーロッパではどうか、中世頃までは宗教的な意味合いも有ったの

でしょうか。僧侶が、特に女性に対してですが、服装について細かく指示を

していたようです。肌は全ておおう様にとか取り締まっていたようです。



しかし、中世末期になるとルネッサンスの前兆なのでしょうか。首や胸、背

中も出す服が増えてきます。つまり僧侶から王へと権力が移ったことが大き

く関わっていると考えてます。

当然、王たちは王自身の好みや、力を見せ付ける為、カリスマ性の演出も

有ったでしょう。宮殿や服装をデザインし、中には奇形な物も作られた様で

すが、臣下達は、王の好みに同調し、つぎつぎと下層階級へ広がるという

構造だった様です。


王妃の骨入りのスカート、ウエストを細く絞るとか、頭のうすい王が隠す為

にカツラを付ければ一つの権威の象徴として、ニューファッションとしてまね

る。

この様に王や王妃がモデルであり、人々は上級者や権力者にあやかりた

い、新しい事をしたいという様に流行が生まれたと考えます。



では日本ではどうか。ヨーロッパとは全く違う動き、性格を持っています。特

に江戸時代、身分制度により統治、枠にはめられ、生活行動、風俗形態ま

で定められ、士は士らしく、農民は農民らしく、職人、商人しかり、それぞれ

の世界観でレールにしたがって暮らしていたわけです。

特に上級者のまねなど法的にも禁じられていたようです。


しかし、そんな中にも流行は生まれました。士農工商の身分者の他の賤民

と呼ばれる底辺の人びとです。どういう人びとかというと、役者や芸者、遊

女のたぐいがそうだったのです。


彼らは人の目を引くとか、居直りとも取れる行動、派手な衣装、グロテスクと

も思える髪型など、それぞれが独特の世界を作り上げ、ふる舞ったと思わ

れます。日本における一種のルネッサンスかな?


そして身分有る男性も女性も彼らの容姿や行動に新しさを感じ魅惑され、

身分的に許される範囲で受け入れ、まねをして、町人はもちろん武家社会

にまで広がって行ったのです。さらに彼らはファッションリーダーやあこがれ

の対象にまでなっています。


ちなみに日本髪、着物の着こなし、色、柄、「粋」とされるものは、すべて彼

らが生み出したものだと思いますよ。



ヨーロッパでは上層から下層へ、日本では下層から上層へが流行の性格で

した。


厳格な身分の枠がはずされたのは日本では明治、ヨーロッパではフランス

革命後ですが、流行の伝わり方としては、双方とも昔も今も変わっていない

気がするのは私だけでしょうか。

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