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2016-10-31 21:01:12 一覧に戻る

貫頭衣から上着へ

投稿者/トワル

ジャケットやコート、寒いからとかは別としても人と会う時の礼儀としても欠かす事の
出来ないアイテムですね。
今回は「上着」について書いてみようと思いましたが、「上着」という呼び方は下着への
対義語としては成立しますが、そうするとズボンやスカートなどの下衣も含む事になります。
収拾が付かなくなりますので、あくまで上衣としての上着と言う事で書いてみたいと
思います。
ヨーロッパでズボン(下衣)が登場するのは中世末期からという事ですから、
それまでは男性はトウニカ(チュニック)と呼ばれる半袖で太ももからヒザ位の丈の貫頭衣、
女性も同じ様な形の丈の長いダルマチカと呼ばれる服を着ていた様です。
当然肌着なども存在していない時代ですから、肌着と上着に分類される様になるのは14世紀以降の事。
寒ければ上から布を巻く、または二枚重ねという具合です。
13世紀頃になりショーズと呼ばれるタイツ風ズボン(男性向)が現れ、
衣服が上半身と下半身を分けるツーピーススタイルへと変わり主流を占める様になります。
当然トウニカも上衣として着丈が短く変化、さらにズボンがタイツ風という事もあり、
上衣も体にフィットさせるスタイルが流行。
当然貫頭衣では着脱が不可能となり、前開きのシャツの様な形にそしてボタンで留めるという今の上着風へと変わります。
しかし当時はいかに細身の服を着るかが目的だった為、
動けないほど窮屈だったり腰がのけぞる程短いものであったり、滑稽で馬鹿げた服も有った様です。
ちなみに現代の上下そろいの布で作られるツーピースの誕生は、
17世紀頃で当時英国ではペストや火災が相次いでいた為、英国国王チャールズ2世が厄払いとして衣服改革を断行。
その時彼がデザイン、そして着用した黒の布地で体のラインに沿ったハーフコート、
中には白のシルクシャツ下衣は詰め物をして膨らませた黒の半ズボンだったと記されています。
そのスタイルが元だと言われているようです。
何年か未来、我々のファッションも今まで書いて来た様な滑稽な物として、語られるのかもしれませんね。
 

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