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2016-10-24 22:08:58 一覧に戻る

服飾文化の元はオリエント

投稿者/トワル

中世から17世紀までのヨーロッパを取り巻いていたのは、当時高度な文明を誇っていたイスラム文化圏でした。
記述によるとキリスト教徒まで天文学や医学、科学技術、食文化を学び手本にしていたようです。
当然服飾も例外ではありません。オリエント、すなわちイスラムやインドの斬新なデザインや織物技術の影響を強く受け継いで来たと言う事でしょう。
その事は実際私達が仕事を通じ材質やデザインを考査するなかで、気付かされた事が多いのも事実です。
「コットン」これは木綿の英語読みですが、元々はアラビア語のクトゥンと当時の代表的な服、木綿で作られた貫頭衣を表すキトンこれらが合わさった言葉。
または現代のメイクアップに欠かせないマスカラ。これは「道化」を意味する「マスカラ」のちに仮面や見せかけといった意味でつかわれるようになってきたにすぎません。
ちなみにマスクやマスカラード(仮面パーティー)も語源は同じです。
日本語の様なズボンもアラビア語のジューバーが語源という説も?
本当の意味は袖の広い上着らしいですが?
交易により何ヶ国も移動するうち、なまりや産地や形で呼び方も変化したんでしょうね。
素材や織物の名前にもオリエント、あるいはアジアを起源とするものがとりわけ多く、薄く
やわらかな毛織物のモスリン。
これは発祥地がイラク北部の町モスル、きんらんドレスの緞子(どんす)の一種のダマスク、
こちらはかつて中国の絹織物がシルクロード経由で、シリアの都タマスカスに集められた背景が有ると言います。
ヤギの毛の高級織物のカシミアなどはインドのカシミール地方が原産、シャツやハンカチに用いられるキャラコはインドの港町カリカットから出荷。
絹を意味する「シルク」は生産地であった古代中国の秦の呼び名が、ギリシャ語なまりでセレスが転じた物。
タッタという織物はペルシャ語のタッタン(つむぐ)・・・
いまでこそファッションやモードの発信地はパリやミラノのように言われていますが、こうした服飾用語がオリエント起源だと聞けば、かつてのヨーロッパの人がいかに東方の文化にあこがれ、又エキゾチック感や刺激を受けていたかが分かると思います。
とは言えオリエントが最新モードをリードしてきたわけではなく、しかしヨーロッパのモードを生み出す栄養源となって来た事は事実ではないのかな?
 
 

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